印刷職人さんのご好意により<版画の見分け方>と<保存方法>をUPしま
す。ありがとうございました。
<版画の見分け方>
シルクスクリーンとは?
シルクスクリーン印刷ってのは 絹・ナイロン・テトロンなどの繊維 あるいはステンレススティールの針金などで織った布地(スクリ
ーン)を枠に張り 四方を引っ張り緊張させて固定し その上に手工芸 又は光工学的(写真的)方法で版膜(レジスト)を作って必
要な画線以外の目を塞ぎ 枠内に印刷インクを入れ スキージと呼ぶヘラ状のゴム板でスクリーンの内面を加圧 移動すれば イ
ンクは版膜のない部分のスクリーンを透過して版の下に置かれた紙その他の被印刷物面に押し出されて印刷が行われる。という
仕組みです。
一番の特徴としては凸版で数ミクロン 凹版で十数ミクロンに対しスクリーン印刷は数十から100ミクロンくらいの厚みがあります。
耐久性に優れているのが大きな特徴です。つまり屋外の看板などによく利用されています。あとは少数部の印刷に向いているとい
うことです。アンディウオーホールなどでとても有名ですよね?彼も元々看板のお仕事なさっていました。
裏を返せば大部数は版の都合で刷れないということです。
フジサンケイアドのキャンディバッタもんとは?
現代ミスト版画という名称や現代シルクなどとキャッチまがいの販売員がセールストークをしていますが実態は原画をスキャナーで
読み込みそのデータを業務用プリンターを使用し細かいノズルから吹き付け印刷する簡易印刷なのです。普通の印刷と違い版を
作りませんからいくらでも大量生産出来ます。簡単に言えばPC用カラープリンターで印刷したような代物です。もちろん耐久性が
無く紫外線などで赤や黄色が退色し越年劣化が著しいです。
見分け方としては虫眼鏡などで見るとバッタもんは細かく規則正しいドットが出ています。
今現在「複製原画」として大手出版社から1〜2万円で売り出されているものは後者のもので印刷紙に特別なものを使用しインクも
耐久性のあるものを使っていますがシルクスクリーンほどの耐久性はありません。原価は大体1枚数百円ですね。作家の直筆サイ
ンと限定番号を書いてもせいぜい1千円ぐらいです。
本物のシルクスクリーンは色数だけ版を作ります。
バッタもんは4色、せいぜい特色入れて5色の混合で色を再現します。
ですから漫画家のバッタもん版画はシルクなどではない粗悪なポスターレベルのものです。
お気の毒ですがバッタもんに資産価値など皆無ですし退色を防ぐことも出来ません。
好きな作家の絵を飾りたいと言う気持ちを悪用した悪徳商法だと思います。
何よりもフジサンケイアドのキャンディバッタもん版画は広告によって限定枚数が異なっています。こんな馬鹿な事は美術アートの
世界ではありえません。
本当に罪な女性ですね。いがらしゆみこさんという漫画家は。
<保存方法>
1 太陽光と蛍光灯が直接あたらない場所に飾る
2 湿気と温度変化に注意
3 押し入れなどにしまっておくときは<乾燥剤>をいれること
4 額はガラスならば(割れたら危険なので)<透明アクリル>に張り替える
5 紫外線防止フイルムを貼る。